円を描く
大学のころ仕事をしていて忙しくしていた。いつも遊んであげられなくていつも「また仕事?」と言われて辛かった。自分が言われて辛かったことを、今度は自分が言っていた。言葉だけが空回りして2時間。電話の向こうにある声が遠い。
『秋の花』(北村薫著/創元推理文庫)読了
門を入ったところで、台所の戸を細く開けて様子を見ていた母上と目が合う。玄関の戸は向こうから開けてくれた。
「お入りなさい」
《あらあら》とか《どうしたの》とか、いわないでくれるのが有り難い。
今回は「母」が格好いい。
大学のころ仕事をしていて忙しくしていた。いつも遊んであげられなくていつも「また仕事?」と言われて辛かった。自分が言われて辛かったことを、今度は自分が言っていた。言葉だけが空回りして2時間。電話の向こうにある声が遠い。
門を入ったところで、台所の戸を細く開けて様子を見ていた母上と目が合う。玄関の戸は向こうから開けてくれた。
「お入りなさい」
《あらあら》とか《どうしたの》とか、いわないでくれるのが有り難い。
今回は「母」が格好いい。